かたのだ子ども食堂の特徴

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犬は子どもにいい

犬は、子どもの心と体に好影響を与えます。

イギリスのことわざ

子供が生まれたら犬を飼いなさい

子供が赤ん坊の時、
子供の良き守り手となるでしよう。
子供が幼少期の時、
子供の良き遊び相手となるでしょう。
子供が少年期の時、
子供の良き理解者となるでしょう。
そして子供が青年になった時、
自らの死をもって子供に命の尊さを教えるでしょう。

Ⅰ.コミュニケーションの学習になる

非言語でのコミュニケーションで感受性が豊かになる
子供が話をすることができない犬と一緒に遊んで兄弟のように仲良くなることは、犬と遊んでいるときに、犬の表情や行動から「今何をしたいのか?」「何を言いたいのか?」非言語のコミュニケーションで関係性を築くことになります。非言語的コミュニケーションには、相手の気持ちを動きや表情から察する力、想像する力が必要です。言葉を持たない犬と接することは、これらの力を育てるのに最適と言えるでしょう。離れた相手と会話する手段が発達し、文字で考えや思いを伝える事が当たり前になり過ぎた現代で、言葉では伝わらない、気持ちを教えてくれるのは犬なのです。触れたぬくもりの温かさに心が温かくなるのは子供だけではないでしょう。常識やルールに捕らわれた親や大人の言葉よりも言葉を持たない犬は感情を教えてくれる相手なのです。

Ⅱ.健康で過ごすことができる
  1. 散歩で運動不足が解消される
  2. 犬を飼ったら、散歩はつきものです。散歩は犬にとって運動不足解消による健康維持や、様々な刺激による脳の活性化などの効果があり、絶対に必要なものです。犬にとっても良いことだらけの散歩ですが、飼い主にもメリットがたくさんあります。犬とお散歩に行くことで、子供自身も適度に身体を動かすことができますし、日光を浴びることで、子供の成長には不可欠なビタミンDの生成を促す効果が期待されます
    文部科学省は、昭和60年頃から現在までの継続的な調査結果から、子供の体力や運動能力は低下傾向にあると発表しています。子供の頃に体を動かすことは、大人になって健康を維持するためにもとても大事なことです。

  3. 犬に関わった赤ちゃんは、免疫力が高まり、病気に強い
  4. アレルギー疾患や喘息の子供が犬を飼う事は健康にいいと言えませんが、犬と関わっている家庭で育つ赤ちゃんは、感染症や呼吸器疾患にかかるリスクが減り免疫機能が向上するとの調査結果が、米小児科専門誌に掲載され科学的に証明されました。(フィンランドのクオピオ大学病院が行った調査)
    毎日、ある程度の時間を屋外で過ごす犬が周りにいることで生後1年内の赤ちゃんの免疫力が高まる可能性があるとしています。犬と関わっている家庭の赤ちゃんは、せき、喘鳴(ぜんめい)、鼻炎などの感染性呼吸器疾患にかかる確率が約30%低く、また耳の感染症にかかる確率も約半分で、研究チームは、「動物との接触が免疫系の発達を助けることで、より整った免疫反応をもたらし、感染期間を短縮させるのではないか」と推論しています。犬と過ごす事で、その衛生環境に身体が適応するようです。こうした能力は成長期の子供の方が得ることは容易でしょう。

Ⅲ.人とのつながりが広がる

犬を飼う事で人との付き合いの機会が増える
これはなにも子供に限ったことではありません。犬を飼うことの大きなメリットとして、社会的潤滑油効果というものがあります。独り暮らしの方でも犬を飼っている方は多いのですが、犬は家族以外の方からも興味の対象になるので、共通の趣味や好みを持たなくとも犬という存在がその橋渡しの役目をしてくれます。
このように、犬を飼うことで子供に新しいお友達ができたり、普段は話すことのない大人と関わるきっかけになったりすることは多々あります。子供の人間関係を広げて、他者とのコミュニケーション能力をアップする影響があります。特に人の言葉をよく理解し聞き分けの良い訓練された犬では人の興味はより強いものとなりますから子供たちの人気を集めることになるでしょう。さらに、散歩をしていると犬友と呼ばれる犬を通じたお友達もできます。共通点は「犬を飼っていること」のみで、年齢、性別はバラバラ。普段は話す機会がないような人とお話すれば、子供の視野も広がる可能性大です!

Ⅳ.精神的な支えになる

子どものよき理解者になる
子供の毎日って意外と大変です。学校へ行って、1日中勉強。次々と新しい勉強が始まり、定期的にテストもある。テストの点数が悪ければ親に叱られ、毎日、宿題に習い事…友達に嫌なことを言われたり、理不尽に先生に怒られたり…。そんな子供の心を癒すのが犬です。犬と触れ合うだけで幸せな気分になります。
その理由は、オキシトシンというホルモンが分泌されるからです。オキシトシンはスキンシップにより分泌される脳内物質で、「幸せホルモン」「愛情ホルモン」とも呼ばれています。ストレスを緩和し、幸せな気分をもたらしてくれる効果があるとされています
。もちろん人間同士でも触れ合えば「オキシトシン」は分泌されますが、子供はある程度大きくなると親と触れ合うのすら嫌がる子もいます。その点、愛犬なら何歳になっても恥じらうことなく思いっきり触れ合うことができます。

Ⅴ.責任感を学ぶことができる

犬を飼う事で子供に責任感が身につく
ペットとして飼育されている犬は、人間が世話をしなければ生きていくことができません。
必然的に食事、運動、排泄物のお世話が必要になるのです。また、人と共に生活していくには様々なルールを守らなければなりません。その為に必要なしつけや世話を子供に体験させることはとても有意義なことです。
一般的な家庭で育った子供は、自分のしたことが犬の生活の支えになっていることを自覚し、犬にとって必要な存在であることを喜びに感じるでしょう。犬の世話をしたことを親がしっかりとほめることにより、その効果はさらに増大します。自身の行動が誰かの支えになり感謝を得られることや、褒められることで達成感を得ることになり自信をもつ事ができるようになります。そうやって「自分がやらなければいけない」ことを理解し行動することで、責任感が身に付きます。ゲームやおもちゃと違い、命ある生き物の犬は、世話をしてやらないと死んでしまいます。つまり、始めたことを途中で投げ出してはいけない、ということも学ぶことができるのです。ただし、世話を子供に任せっきりにしてはいけません。親も一緒に責任ある行動をすることで、より一層、子供は「責任を持つ」とはどういうことかを理解していくのです

Ⅵ.命の尊さを知ることができる

生命について知る
冒頭でご紹介したイギリスの詩の最後は、「自らの死をもって子どもに命の尊さを教えるでしょう」と締めくくられています。犬と子供が一緒に成長していくのは、とてもほほえましいものです。ですが、犬は生き物なので病気をしたり、怪我をしたりすることもあります。そして、犬の寿命は人間よりもかなり短く10歳から16歳と言われています。犬が先に寿命を迎えてしまうのはさけられないこと。幼いころから一緒に暮らしていれば、ちょうど子供が多感な時期を迎えるころに、犬との別れが訪れることになるでしょう。可愛がっていた愛犬が亡くなる…想像もしたくないことですが、いつかは必ず起きてしまうことです。今まで当たり前のようにそばにいた存在がいなくなること、失われた命は二度と戻らないこと。とても悲しいことですが、いつか来る別れの苦しみや喪失感からどう立ち直るかを学ぶ機会を与えてくれる存在です。犬が身をもって教えてくれます。自分の命もとっても大切なもの。家族の命も大切。友達の命もとっても大切。みんな大切な命なんだと感じられるはようになるでしょう。

子どもの心と体に、いぬは好影響を与えます
子どもの情操教育につながる コミュニケーション能力が上がる
・人の痛み(気持ち)がわかる
・健康的になる
・忍耐力がつく
・穏やかな気持ちにさせる
・家族の話題が増える
・命の尊さを知る
・正しい生命感、人生観を育む
・人とのつながりが広がる
・不登校が減る
・子どもの非行の予防
・鬱病の予防
・孤独感を無くす
・自閉症の改善
・感情が豊かになる
犬と正しく付き合うことが大事

犬を飼うと「優しい心」や「思いやり」が育つと言う話をよく聞きます。これは、実際には犬から直接影響するものだけではありません。実は犬と関わる親の影響で育まれる感性です。犬に対して親が雑な接し方をした場合、子供は「生き物は気を使う必要がなく、雑に扱っていい存在」と認識するようになります。そうなると他者の痛みに鈍感になってしまうので、優しさや思いやりの感性が育つはずもありません。逆に、親が犬に対して優しく思いやりのある接し方をしていると、子供もそれを真似します。また、子供が犬に対して乱暴な振る舞いをした時にきちんと叱ると、子供は相手も自分と同じように痛みを感じる存在なのだと気付くことができます。自分以外の存在も痛みや悲しみ、喜びなど色んな感情を持っているのだと肌で感じることで、優しい心や思いやりの感性が育っていくのです。

今後、犬とふれあえるカフェで行う予定の犬に本を読み聞かせるという企画「ドッグ・バディ」
子どもたちにカフェに来てもらって、セラピードッグに本を読んでもらう。

プログラムの目的は、いつも人に癒しを提供しているセラピードッグに、人間の声とそのぬくもりを知ってもらうことです。しかし、これはセラピードッグだけに向けたものではありません。子どもたちには、セラピードッグと触れ合うことで、情操豊かな心を養う経験ができます。また、本を読むことで読解力が身についていき、双方にハッピーになれるプログラムなのです。
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