ティーカッププードルは存在しない

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ティーカッププードルは存在しない

 

 

犬の血統証明書を発行しているJKC(一般社団法人ジャパン ケネル クラブ)では、

 

ティーカッププードルは、血統証明書に「犬種名」として表記されていません。

 

ティーカッププードルとして販売されているプードルの血統証明書にはトイプードルと

 

書かれています。血統証明書を発行しているJKCはティーカッププードルという

 

サイズの表記は認めていないのでティーカッププードルという犬種は存在しないのです。

 

 

 

どうして血統書には「ティーカッププードル」と表記されないのか

 

ティーカッププードルとして販売されているプードルの両親の血統書は

 

「トイプードル」なのです。トイプードルの両親から繁殖されているので、

 

ティーカッププードルとは表記されておらず、当然、血統書には

 

トイプードルと書かれているのです。

 

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ではどうしてティーカッププードルとして売られているのか

 

トイプードルの小さなサイズのプードルがTV・雑誌に過剰に

 

ティーカッププードルと取り上げられ、正式なトイプードルという

 

犬種名ではなく、メディアがつくった販売用の名称ティーカッププードルとして

 

販売されているのです。

 

 

どうしてJKC(一般社団法人ジャパン ケネル クラブ)は

ティーカッププードルを認めないのか?

 

犬には、その犬種の理想とした犬種の基準(スタンダード)が決められています。

 

プードルは、大きさによって4種類に分類されています。(体高:地面から肩までの高さ)

・スタンダードプードル 体高:45cm~60cm

・ミディアムプードル  体高:35cm~45cm

・ミニチュア プードル  体高:28cm~35cm

・トイプードル     体高:24cm~28cm と定められています。

 

 

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どうしてスタンダードが定められているのか?

 

犬には歴史があり、トイプードルであればトイプードルの理想的な

 

外貌から、頭部、頸、四肢、歩様まで細かく決められています。

 

基準を決めておかないと、基準を考えずに繁殖を繰り返していると、

 

トイプードルとは名ばかりの全く見た目や大きさが異なるこいぬが

 

産まれてしまう可能性があります。

 

例えば出っ歯のブルドッグ。

たれ耳のチワワ。

ブチ色のトイプードルなど・・・

 

ブリーダーはトイプードルという純血種を守っていかなければ、

 

トイプードルという犬種がいなくなってしまうのでスタンダードは

 

決められています。

 

性格は犬によって1頭1頭違いますが、スタンダードに近い犬は

 

犬種によって性質が決まっています。

 

例えば

牧洋犬は素早く的確に飼い主の細かい指示に従える

テリアは警戒心が強く、負けん気があり活発

牧羊犬は知能が高く運動能力も高い

闘犬は闘争本能が高い

狩猟犬は飼い主に従順で忠実。賢い等々

 

プードルは、その昔、狩猟犬(水猟犬)でしたのでプードルの性格は、

 

基本的には明るく元気で、頭も賢く、しつけもしやすく、自分から積極的に

 

近づいてくるような人なつっこい性格が一般的なトイプードルの性格です。

 

基本的には、犬種としてみた場合のトイプードルの性格は、家族として

 

迎える犬としては、最もふさわしいものだと思います。

 

ただし、個々のトイプードルの性格は1頭1頭違い、みんなそれぞれの個性が

 

ありますのでトイプードルの全てが、そんな性格だとも限らないのも

 

また事実なのです。中には、警戒心がとても強く、咬むという行動をとりやすい

 

トイプードル、つまり本来言われているトイプードルの性格とは

 

少し違う犬もいます。本来、健康で性格がよければ問題ないのですが、

 

姿かたちはできるだけスタンダードに近いものを選んだ方が良いでしょう。

 

何故なら、純血種の犬(スタンダードに近い犬)は身体の機能や弱点が

 

よく研究されているため、それに近いスタンダードな形の犬は

 

育てやすいといえます。

 

 

JKC(一般社団法人ジャパンケネルクラブ)のティーカッププードルの見解

 

極めて小さなサイズのプードルについては、犬種標準から逸脱しているため、

 

犬としての健全性に欠ける場合があるので注意が必要です。

 

確かに、ティーカッププードルは小さくて可愛らしく、そのまま犬種として

 

残してみたいとお考えの方もいるかと思いますが、純粋犬種の健全な発展育成を

 

目指しているJKCとしては、お勧めできない理由となっています。

 

本来、犬の繁殖は、その犬種の理想の姿について、正しい知識を身につけ、

 

ブリーダーが研究を重ねて行うべきものです。同じ犬種を愛する世界中の繁殖者が、

 

「犬種標準」から逸脱した部分があれば正していく姿勢をもって

 

取り組んでいるからです。なおかつ、ブリーダーの責任として、当然のことながら

 

健康で性格がよく健全な子犬を繁殖すべきであることはいうまでもありません。

 

 

実際にあるティーカッププードルの問題

 

トイプードルのスタンダードよりも、小さいサイズのティーカッププードルを

 

繁殖している業者は、ただ単に、小さなトイプードル同士を無計画に

 

交配・繁殖し、たまたま未熟児で産まれた子犬をティーカッププードルとして

 

繁殖・販売されている傾向があります。

 

そのような業者は、食事制限を行い、その子犬が小さく育つよう指導されている

 

ショップもあるようです。

 

しかし、そのこいぬの適正にあった1日のカロリーの食事をとらないと

・骨量が少なく育ち骨折しやすい

・異常に細く育ち病弱

・背骨が曲がり、肋骨が見えて体型がくずれ

・毛が少ないので、思い通りのカットスタイルにできない

 

この様に、異常な状態のこいぬは、成長不全や離乳に失敗した

(この場合、食欲が出てくると成犬時にはとても大きくなります)

 

不健全なこいぬに多く見受けられます。

 

性格面では

 

本来プードル特有の明るく人なつっこい長所が消えてしまい性格的に

 

歪んでしまう傾向もあります。

 

ティーカッププードルを繁殖していると言っている業者の大半は、

 

未熟児や栄養不足の小さなトイプードルをティーカッププードルとして

 

販売している業者が多いのが現状です。

 

計画的ブリーディング

(ラインブリーディング・インブリーディング・アウトブリーディング)

 

を行えば小さく産まれることもありますが…

 

犬のことを考え、適正なブリーディングを行ってます。

 

と自信のあるところであれば、ティーカッププードルと言わず

 

血統証明書に載っている犬種名『トイプードル』として販売していると思います。

 

 

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トイプードルでも小さくても元気で丈夫な子もいます

 

健康で毛量があり、性格の良い小さなトイプードルは、突然産まれることはありません。

 

犬のブリーディングとは、たんに子犬をつくることが目的ではありません。

 

よりよい子犬をつくり、犬質を向上させるのが目的です。

 

それには計画が必要です。かなりの年月と頭数、根気をもって、研究しながら

 

繁殖を繰り返さなければ計画的にブリーディングは行えません。

 

計画的ブリーディングは、犬の長所と短所について考えます。

 

こいぬは、たとえ両親犬が優れた犬であっても、その長所だけを持って

 

生まれてくるわけではありません。短所も受け継ぐ可能性も大いにあるのです。

 

そのため、遺伝の優劣をよく考えて、両親犬の組み合わせを決める必要があります。

 

健全なトイプードルの子犬が産まれるには、両親犬の血統的相性を考慮した

 

計画的ラインブリーディングが大きな要素となります。

 

健全なトイプードルの成犬時の体型は、血統的背景に基づく計画的ブリーディングに

 

よって、生まれた時点でほぼ決まっております。

 

 

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こいぬを家族に迎え入れるポイント

 

健康で飼いやすい子犬を選ぶために

 

・子犬だけではなく親犬が見れるところ。

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・先に産まれている兄弟犬の大きさや健康、性格が確認できるところはおススメです。

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・大きさや顔つきだけではなく、皮膚や毛並み(毛量)、体のバランスをしっかり見る

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・抱っこをしたときやなでたときに、噛みついたり怯えたりしないかも大切なポイントです。

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わん仔ショップ パディア

小型犬の中で最も賢いトイプードル、人に対してなつっこく明るいトイプードル本来の長所が、子犬達に伝わる様、父親犬・母親犬との相性はもとより、体型・性格・血統的背景などを複合的に考慮しながら計画的ブリーディング(ラインブリーディング・インブリーディング・アウトブリーディング)を行っております。

http://www.paddya.jp/

 

 

 

 

2016年1月7日 5:01 AM 投稿者:ドッグセラピージャパン
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